「夕飯食べましたか?」
食べてなかった。
とりあえず唯質問に答えるだけの返事を送った。
頭の中には様々な憶測と混乱が巡った。
なんで?
揺れる机。
震源に手を伸ばす。
「―○○のみちでひろって」
読みながら
既に
研究室の机から立ち上がり
飛び出している自分がいる。
なんで、こんなメールが来たのかなんて分からない。
どうして?
そんなことはどうでもよかった。
駐車場に走り
車に乗って
ソコに行った。
何も持たず。
かける言葉さえも。
彼女は事情を話した。
何のことはない。
大した事情ではない。
彼女にとっては何も特別なことではないのだろう。
忘れようとした
関わらないようにした
話さないようにした
避けていた
まともに話したのなんて何日、何十日ぶりか分からない。
それなのに
何で貴女は私を呼んだの?
でも、そんなことはどうでもよかった。
ずっと逃げ続けていたはずなのに
それを目の前にして何もできない自分がいる。
まるでたちの悪い麻薬でも吸っているかのように。
二人で夕飯を食べた。
帰りみち、
彼女が口にした言葉は
彼女からしたら大した言葉じゃ無かったんだろう。
でも、私には辛かった。
何でそんなことを言うのか。。。
「それ」ができないのは貴女のせい。
なのに、なんでそんなことを言うの?
でも、本当は違うのかな?
私が貴女に抱く気持ちが
今と違ったならこうはならなかったのかな?
だとすれば、
これは
この状況は
やっぱり私のせいだね。
どれだけ考えても
何も解りはしないけど
貴女と食べる夕食はとても美味しくて
その時間はとても楽しくて
ありがとう。
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